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摩川駅周辺の不動産投資市況

多摩川駅周辺の概要

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多摩川駅エリアの特徴を一言で表すなら、自然が豊かでのどかな住宅地です。
駅が建つ田園調布1丁目は第一種低層住宅専用地域で、環境保護のために建物の建設制限が加えられているエリアであるため、高層マンションや大型のショッピングモールなどはありません。その代わりに、駅周辺には「多摩川河川敷公園」や「田園調布せせらぎ公園」「多摩川浅間神社」などの自然スポットが点在し、のどかな空気が広がっています。


交通は東急線中唯一の3路線が乗り入れる駅であり、東横線・目黒線では急行の停車駅、多摩川線では始発駅となっているので、とても便利です。
羽田空港にも近い蒲田までは多摩川線で約11分、東横線で自由が丘までは約4分、渋谷まで約14分、目黒まで約11分でアクセスできます。また、これらの沿線のみならず都心への通勤・通学の利便性は非常に高いと言えるでしょう。


駅周辺の住宅はほとんどが一戸建てで、昔からこの場所に住んでいる人がほとんどです。駅の西側は田園調布の高級住宅街に連なる住宅地となっており、これらの駅周辺エリアに投資用の物件はほぼないのが現状です。多摩川駅周辺でマンションが多くなってくるのは、駅の少し南を東西に走る中原街道沿い又は東に少し離れた環状八号線付近のエリアで、この辺りまで来るとスーパーマーケットもあり、低層・中層マンションを見つけることができます。多くは1LDK~2DKで1人暮らしからカップル・若い夫婦向きのものとなっています。

ほかの東急線の駅に比べ買い物施設が少ないため、生活の便利さという点ではどうしても見劣りしがちです。しかし、四季折々で姿を変える豊かな自然や子どもを安心して遊ばせることができるのどかな環境、多摩川花火などここにしかないものも多く、良い環境での暮らしを望む夫婦や独身者には根強い居住需要がある街です。西口駅前では、毎月第1・第3日曜日に、地元の農産物や手作り雑貨・衣類などを販売する「多摩川マルシェ」が開かれ、地元の人々や観光客で賑わっています。


多摩川駅周辺の開発計画

前述のように開発制限があるエリアなので、駅前にタワーマンションなどが建設されて環境に大きな変化が起きることはおよそ考えられません。しかし、それこそがのどかな住環境が将来にわたって守られるという信頼につながり、多摩川エリアの独自性を保ち、逆にエリアの価値を高めていると言えます。


住環境と並ぶもう1つの魅力である交通の便の良さに関しては、2019年4月に開通予定の東急東横線・相鉄線の直通によりさらに向上することが期待されます。
また、2030年前後を目処に整備を目指す東京圏の鉄道ネットワークとして、国土交通省・交通政策審議会が想定する24路線の1つには、京急蒲田駅とJR・東急蒲田駅を結ぶ鉄道「新空港線(蒲蒲線)も挙げられています。将来的に新空港線が開通すれば、蒲田駅経由で羽田空港への移動は非常にスムーズになるのは間違いありません。


また、多摩川駅を含む大田区自体が2020年の東京オリンピックに関連する品川駅前の開発やインバウンド需要を見越した民泊の導入などで注目されているエリアです。
政府は2020年に訪日外国人旅行者の数を4000万人に増やす観光ビジョンを掲げて観光業界を後押していますし、今後も訪日外国人の数は増加ないしは一定数を保っていくと考えられ、大田区にも少なからず影響はあると思われます。それらも考え合わせると、新たな鉄道路線の整備などがきっかけになり、多摩川エリアの地価が上昇する見込みもあると考えられます。


多摩川駅周辺の賃料相場と不動産投資の指標

多摩川駅の賃料相場は下記のようになっています。
       ワンルーム   1DK    1LDK  2DK
多摩川駅    7.70     8.70  12.60 10.78
品川区平均   9.00     10.50 15.71 12.19
(単位は万円・HOME’S調べ)


交通・自然環境としては非常に恵まれた場所であるにもかかわらず、多摩川駅の賃料相場は品川区平均に比べると1万~2万円安くなっていることがわかります。一方、土地価格では、2010~2016年の間にさほど大きな変化は起きておらず、2016年の地価公示価格では188.4万円/坪、57.0万円/平方メートルで、東京都平均に比べても大幅に安い価格となっています。 その独自性ゆえにほかの場所との競争になりにくいエリアであり、将来交通事情などによってよい影響を受ける可能性を考え合わせると、多摩川駅周辺エリアへの投資を検討する価値は十分にあるのではないでしょうか。



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