かつて赤坂と言えば、料亭や高級レストラン・クラブ・キャバレーを連想する街でした。それには、次のような歴史的経緯があります。
かつて社長が多く住む街と言えば田園調布や成城と相場が決まっていました。
ところが「全国267万社の中で社長が多く住む街のトップは東京・赤坂の2103人」だったことが、東京商工リサーチの『2014年「社長の住む街」調査』(2015年4月発表)で初めて明らかになったのです。ちなみに同調査で田園調布は1299人で18位、成城は1399人で13位でした。これは、赤坂の意外な顔でした。
赤坂が「社長が最も多く住む街」になったきっかけは、2011年の東日本大震災。「あの時に発生した都心部の交通麻痺マヒの体験が『社長の赤坂移住』を促した」(不動産業界関係者)と言われています。
すなわち、公私の区別を付けられない多忙な経営者にとって、「都心部に自宅があった方が何かと便利だし、大規模な災害が発生した際、夜中でも直ちに本社に駆け付けて陣頭指揮が取れる。再開発により都市機能が充実した赤坂は住むにも便利な職住近接の好立地」との認識が、経営者層に広がった結果と見られています。
こうした経営者層の入居需要を反映してか、赤坂では賃貸マンションもコンシェルジュサービスや最上階にスカイラウンジがあるなど共用施設が充実した高級マンション、または個性的な設計のデザイナーズマンションが多いという特徴があります。
かつては高級邸宅街、現在は社長の街と言う特色から家賃相場は「都心部で1、2を争う高さ」と思われがちです。ところが、これも意外なことに近隣の六本木や都心の高級住宅地として有名な麻布・表参道より低めなのが現状です。
不動産情報サイト「HOME'S」の調査によれば、賃貸マンションの家賃相場はワンルームマンションが12.9万円、1DKが14.3万円、1LDKが21.5万円、2LDKが29.7万円などとなっています。
家賃相場の意外な安さは、物件が高級マンションやデザイナーズマンションから一般的なマンションまで種類が多彩なことが原因のようです。換言すればピンからキリまでの家賃設定により、経営者層から一般社員層までの幅広い職住近接ニーズを満たしているのが赤坂の隠れた魅力と言えそうです。
赤坂の賃貸マンションは今後、職住近接の住環境を求めるビジネスパーソン層の需要増加が予測されているようです。資産価値の保持と安定的な収益を見込めるエリアとして、赤坂は今が投資のチャンスと言えるかも知れません。
しかしチャンスだからといっても、不動産投資物件なら何でもいいというわけではありません。的確な目標設定と投資戦略、さらに売却などの出口戦略まで整えたうえで臨むことが重要となることでしょう。
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